アフガン元大統領、「米国の対テロ戦争は、実際は民間人相手」
12月 28, 2022 19:04 Asia/Tokyo
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アフガニスタンのハミド・カルザイ元大統領
アフガニスタンのハミド・カルザイ元大統領が、過去に同国で行ったいわゆる「対テロ戦争」について、実際は民間人相手に行われたものだったとの認識を示しました。
カルザイ氏は、米紙ワシントンポストのインタビューにおいて、「アフガン戦争は我々の戦争ではなかった」としました。
その上で「私は、アフガンの村や家々に対して行われた戦争において米国のパートナーではなかった。テロリズムへの勝利の旗のもとに行われている戦争が、実際はアフガニスタンの人民に対して行われていることを悟った瞬間から、私は変わった」と語りました。
また、2021年にガニ元大統領が国外逃亡しなければ、アフガンが崩壊することはなかったとも指摘しました。
2004~2014年までアフガン大統領を務めたカルザイ氏は、後任のアシュラフ・ガニ政権が2021年に現支配勢力・タリバンによって崩壊させられた後も首都カーブルに残っています。
アフガンでの20年間の占領と、経済・衛生インフラの破壊で無数の犯罪を犯した後、米英両軍とその同盟国は、2021年8月に敗北し、屈辱にまみれながらアフガンを撤退しました。
なお、同年8月15日には現在のタリバンがアフガン政権を掌握しています。
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