韓国が、福島第一原発の処理水放出による海洋汚染を懸念
8月 23, 2023 18:47 Asia/Tokyo
韓国が、福島第一原子力発電所の処理水を海洋放出するという日本の決定をめぐり、海産物の品質や水質の監視を強化しています。
日本政府は、早ければあす24日木曜から福島第一原発の処理水を海洋に放出する計画を発表しました。しかし、一部の専門家によりますと、同原発の処理水は依然として有害な物質により汚染されたものであることには変わりないと見られています。
韓国ヨンハプ通信によりますと、同国海洋水産省は22日火曜、日本政府の決定を受けて、「国民の不安を和らげるために、水と魚介類の放射性物質レベルの監視を強化している」と表明しました。
同省は今月21日以来、4つの魚市場で出回っている海産物の迅速な放射性物質検査を目指しています。これらの市場は商品の8割を地元の海から仕入れています。
同省と韓国の地元団体は、輸入水産物の検査を少なくとも連続3回行っています。
韓国政府は、東日本大震災で甚大な損害を受けた福島第一原発周辺の日本の6都県からの水産物の輸入を禁止しています。
ほかにも、公海上の200カ所と福島県近郊の海岸20カ所の検査を行ったと発表しました。
韓国国民、特に水産業者は日本政府の今回の決定と、これに対する韓国政府の無反応に抗議しています。