アフガン駐留米軍 来春に完全撤退か
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アフガン駐留米軍 来年5月には完全撤退か
米国防総省の関係者が、「準備が整えば、アフガニスタンに駐留する全ての米軍は2021年5月までに同国から撤退する」と明らかにしました。
ファールス通信によりますと、米国防総省インド・太平洋安全問題担当次官補のデイヴィッド・ヘルヴェイ( David F. Helvey)氏は、米下院国土安全委員会の会議において、「米政府は、準備が整い次第、2021年5月までに、アフガニスタンに駐留する全ての米軍を同国から完全に撤退させることを慎重に計画している」と述べました。
米政権は、今年2月29日にカタール・ドーハで署名されたアメリカとタリバンの和平合意に基づき、米軍を段階的にアフガニスタンから撤退させることになっています。
アフガン政府は、この合意署名当事者ではないものの、アフガン勢力間の協議を始めるため、5000人のタリバン受刑者を解放することを約束しています。
アメリカとその同盟国は2001年、9.11同時多発テロを受けて、テロとの闘いと反体制派武装組織タリバン、テロ組織アルカイダの掃討を理由にアフガニスタンに侵攻しました。しかし、その後現在に至るまで、アフガニスタンではテロの根絶どころか、情勢不安、麻薬密輸入、民間人殺害が数倍に増加しています。
アメリカは2014年末、アフガニスタンでの軍事作戦が終了したと正式に発表しました。しかし米ニューヨークタイムズ紙によれば、およそ8600人の米兵が今も同国に留まり続けています。
エスパー米国防長官は先月、アメリカがアフガニスタンに駐留する米兵を、今年11月末までに5000人以下に減らすつもりだ、としていました。
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