アフガニスタン和平交渉が見解の相違により中断
9月 27, 2020 19:12 Asia/Tokyo
一部の報道は、カタールの首都ドーハでのアフガニスタン政府と反政府組織タリバンとの間の和平交渉が中断したとしています。
IRIB通信によりますと、アフガニスタンの一部の政府筋は27日日曜、首都カーブルにおいて、「ここ数日間、カタールでは反政府組織タリバンとアフガニスタン政府の両交渉使節団の間で、会談が一切開かれておらず、2週間前に始まった予備交渉は、現在中断したままである」と表明しました。
この報道によりますと、タリバン交渉使節団には会談を進める十分な権限がなく、双方の交渉チームは交渉の原則と計画をめぐってまだ合意に達していません。
アフガニスタン政府の交渉チームの一員であるナーデル・ナーデリー氏は、タリバンとの間に根本的な見解の相違があることを認め、タリバンチームによる妨害行為が交渉の進展を妨げている、と述べています。
タリバン使節団の一部のメンバーも、両者間の見解の相違認めており、それらの解決に向けた意見交換が続けられている、と述べています。
物議をかもしている問題の一つは、アフガニスタン政府の交渉使節団が会談の中で強調している、アフガニスタンで停戦を確立する問題ですが、タリバンは、政治的な合意に達する前での停戦には反対しています。
過去20年間に及ぶアフガニスタンでの戦争の呼び方も、見解が食い違っている問題の一つです。タリバンはこの戦争を「聖戦」と呼ぶべきであるとしていますが、アフガニスタン政府の代表はこれに反対しています。
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