10月 24, 2020 18:10 Asia/Tokyo

先月27日から始まった、ナゴルノ・カラバフをめぐるアゼルバイジャンとアルメニアの軍事衝突が、停戦成立後も止む気配がありません。

アゼルバイジャンとアルメニアは、今月9日、ロシアの仲介によりモスクワで3者協議に臨み、外相協議により停戦合意を成立させていました。しかし、その後も両国による衝突は止まず、互いに非難の応酬を続けています。

今回の衝突ではこれまでに両国をあわせて多数の死傷者が出ているほか、両国の兵器・軍備の多くが破壊され、また多数の軍用ヘリや無人機が撃墜されるなどしています。

ロシアのプーチン大統領は23日、「ナゴルノ・カラバフをめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの軍事衝突で、これまでにおよそ5000人が死亡した」と述べ、強い懸念を表明しました。

プーチン大統領は今月22日にも、「ナゴルノ・カラバフで大惨事が発生している。ロシアとしてその収束に全力を挙げている」と述べていました。

アゼルバイジャンのアリエフ大統領はツイッター上で、「わが国の軍は23日の衝突で、新たに13の村をアルメニア軍の占領から解放した」と表明しました。

また、「奪回した地域からは決して退却しない。アルメニア軍がナゴルノ・カラバフから完全に撤退するまで戦い続ける」としています。

一方、アルメニアのパシニャン首相は「ナゴルノ・カラバフ紛争が複雑化したことから、現状では外交的な解決策が見当たらない」と語りました。

アゼルバイジャン領内にあるアルメニアの実効支配地ナゴルノ・カラバフをめぐる両国の争いは1988年に始まり、1991年には軍事衝突へと発展しました。

この紛争の結果、ナゴルノ・カラバフおよびこれに隣接する7つの郡がアルメニア軍の占領下におかれることとなりました。

アルメニアとアゼルバイジャンは先月27日以来、互いに相手拠点への攻撃を開始しています。

これまでイランをはじめ多くの国が両国に対し、紛争を停止し話し合いを始めるよう強く求めています。

 

 

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