アゼルバイジャン大統領が、OSCEミンスク・グループを批判
アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領が、「ナゴルノ・カラバフ紛争解決に向けた、ヨーロッパ安全保障協力機構(OSCE)ミンスク・グループによる長年の仲介は功を奏さなかった」と語りました。
イルナー通信によりますと、アリエフ大統領は26日月曜、「ナゴルノ・カラバフ紛争解決を目的とした仲介組織としての、ミンスクグループの活動は、その結成当初から現在までの28年間、まったく成果を挙げていない」と述べています。
また、「米ロ仏を含むミンスクグループの主導者らは、ナゴルノ・カラバフ危機解決の解消に向けて、アルメニアに圧力行使する意向がない」としました。
さらに、「アルメニアは占領国家だ」とし、「ミンスクグループの主導者らは、アルメニアの占領行為に占領行為に都合がいいように動いている」と語っています。
そして、「アルメニアは、一部のアラブ諸国に在住するアルメニア人らをナゴルノ・カラバフ地域に違法に移住させようとしている」として非難し、「これは国際的な犯罪であり、ジュネーブ条約に反する」として、「ミンスクグループは、アルメニアの行動にこれまで反応を示しておらず、またこれを押しとどめようともしていない」と述べました。
アゼルバイジャン領内にあるアルメニアの実行支配地ナゴルノ・カラバフ地域をめぐる両国の紛争は1988年に始まり、1991年には軍事衝突にまで発展しました。
その結果、ナゴルノ・カラバフ地域およびこれに隣接した7つの郡がアルメニア軍に占領されることとなりました。
なお、この紛争の新ラウンドは先月27日に再開し、現在までにアルメニアとアゼルバイジャンの間で激しい砲撃戦が交わされた結果。双方の軍から多数の死傷者が出ています。
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