ロシアが、ナゴルノ・カラバフ紛争解決に向けたイランの努力を歓迎
ロシアのラブロフ外相が、ナゴルノ・カラバフ紛争解決に向けたイランの努力を歓迎しました。
IRIB通信によりますと、ラブロフ外相は3日火曜、ロシアの全国紙コメルサントとのインタビューで、ロシアとしては、イランをはじめとしたアゼルバイジャンおよびアルメニアの近隣諸国によるナゴルノ・カラバフ紛争解決に向けた建設的努力を歓迎するとしました。
イランが構想したナゴルノ・カラバフ紛争解決を目指す計画案は、先だってイラン外務省のアラーグチー次官による地域諸国歴訪を通じて、アゼルバイジャン、ロシア、アルメニア、トルコの各国に提示されました。
この計画案は、領土保全や国家主権の尊重、国境不変の原則、占領行為の終結、少数派の権利尊重、難民の帰還といった、国際的にも認められている複数の原則にきちんと基づいたものです。
アラーグチー次官はこの計画案について説明する中で、「現実の直視、地域的なアプローチ、地域の影響力のある国の参画が、イラン計画案の特徴として挙げられる。この計画案は、地域全体が参画・協力することで、ナゴルノ・カラバフ問題の解決と当事国の双方の目的達成を目指している」と述べています。
ナゴルノ・カラバフ地域でのアルメニアとアゼルバイジャンの今回の軍事衝突は、9月27日早朝から始まり、これまでに両国から多くの死亡者を出しています。
この地域をめぐる両国の対立は1988年に始まりました。その後、1992年には軍事衝突に発展し、結果としてナゴルノ・カラバフ地域と周辺7都市はアルメニアの実効支配下に置かれました。
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