米ミサイル駆逐艦が台湾海峡を通過 バイデン政権で初
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米ミサイル駆逐艦
米海軍第7艦隊は4日、日本の横須賀基地を母港とする誘導ミサイル搭載駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が中国と台湾を隔てる台湾海峡を通過したとの声明を発表しました。
米CNNによりますと、米軍艦船による同海峡への出動は米国にバイデン新政権が誕生後、初めてとなります。
第7艦隊の報道担当者は、国際法に準じた行動とし、同法が許す限り、世界の至る所の空域や海域で同様の任務を遂行すると強調しました。また、自由で開かれたインド太平洋の維持への米国の決意を示すものとも主張しました。
米海軍によれば、米海軍艦船による台湾海峡の航行は昨年の12月31日、ジョン・S・マケインと別の駆逐艦によるものが最後となっていました。
第7艦隊は、台湾海峡での米海軍艦船の展開は昨年、計13回あり、2016年の12回以降、最多であったとしています。
米台関係はトランプ前政権になって一段と緊密化し、米国はF16型戦闘機、ミサイルや主力戦車など先端兵器の売却にも踏み切ったほか、米政府高官の訪台も相次ぎました。
それだけに米中間の対立が加速する原因ともなり、台湾問題の扱いはバイデン大統領が直面する主要な外交懸案の1つとなっています。ただ、バイデン政権は最近の声明で、米台関係の後退はないとも宣言していました。
中国はバイデン大統領の就任直後、戦闘機などの大規模な2編隊を台湾近くへ派遣する武力示威の行動も見せ、台湾軍の戦闘機が緊急発進する対応も迫られていました。
中国は、南シナ海にある実効支配下の島々への米海軍艦艇の接近について繰り返し警告してきました。
中国は台湾をその領土の一部と見なしており、「一つの中国の原則」の下で、台湾と米国または他国との間のいかなる関係にも反対しています。
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