アフガンで、かつては禁じられた国技「ブズカシ」が実施
11月 03, 2021 20:36 Asia/Tokyo
アフガニスタン北部サマンガン州でこのほど、馬に乗り子牛を奪い合う国技「ブズカシ」の試合が行われました。
フランス通信が3日水曜、報じたところによりますと、ブズカシは、中央アジアで何世紀にもわたり続いてきた競技で、名称の由来はペルシャ語の「ヤギ(buz)」と「引きずる(kashi)」の合成語とされ、出場する選手は「チャパンダザン」と呼ばれ、英雄視されています。
アフガンの現支配勢力・タリバンが前回アフガンを統治していた1996~2001年には、ブズカシは「不道徳」との理由で禁止されており、今年8月にタリバンが政権を掌握したことで、再び禁止されるとの不安が広がっていました。
金曜の礼拝の後に開かれたこの日の試合では、タリバン戦闘員が観客として競技場を訪れただけでなく、選手として出場する地元の司令官の姿も見られました。
この競技の試合では、頭を切り落とされ、臓物を取り除かれたヤギまたは子牛の死骸が使われ、これを各チームが奪い合い、ゴールとなる円の中に投げて得点を競うというルールになっています。
なお、現在では、ブズカシで多額の賞金が出ることはなくなりましたが、チャパンダザンにとっては依然として勝利が名誉とされています。
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