イランが、1981年のテヘラン爆弾テロ事件記念日迎える
(last modified Tue, 28 Jun 2022 04:57:31 GMT )
6月 28, 2022 13:57 Asia/Tokyo
  • 1981年のテヘラン爆弾テロ事件
    1981年のテヘラン爆弾テロ事件

イラン暦ティール月7日にあたる28日火曜は、テヘランでイランの政党の1つ・イスラム共和国党の事務所が爆弾テロ攻撃を受けた記念日となっています。

1981年6月27日、テヘランにあるイスラム共和国党の事務所のホールで爆弾テロ事件が発生し、当時の最高裁のベヘシュティー長官が、閣僚4人、次官12人、議員らおよそ30人などのイランの政治・宗教界の要人ら72人とともに、反イランテロ組織MKOモナーフェギンの因子によるこの攻撃で殉教しました。

それ以来、この事件はティール月7日事件と呼ばれ、現在まで語り継がれています。

この日のテロ作戦は、1979年のイスラム革命直後の数年間にMKOが引き起こした事件の1つに過ぎず、その前日もこの組織によりテヘランのあるモスクにて、現イスラム革命最高指導者のハーメネイー師に対する暗殺未遂事件が発生していました。

1981年および1987年には、いずれも6月にアメリカの後方支援によりイランでテロ惨劇が発生しており、これにちなんでイランでは「アメリカの人権状況開示週間」が制定されています。

さらに、イランに対するアメリカのその他の非人道的な行動として、旧イラク・バース党政権によるイラン西部国境都市サルダシュトへの化学兵器攻撃への後方支援、並びに290人が殉教したペルシャ湾でのアメリカ艦船によるイラン旅客機撃墜などが挙げられます。

その後アメリカがイラクを攻撃し、同国の旧サッダーム政権が崩壊した後も、MKOは引き続き欧米諸国の支援を受けてきました。

 

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