イラン外相とEU上級代表が、制裁解除交渉をめぐり電話会談
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アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とボレルEU外務安全保障政策上級代表(アーカイブ写真)
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とボレルEU外務安全保障政策上級代表が電話会談を行い、ウクライナ戦争やイラン・EU間の関係、並びに制裁解除交渉の最新情勢などについて意見交換を行いました。
イルナー通信によりますと、この電話会談でアミールアブドッラーヒヤーン外相は、EUを経由したイランの対米メッセージに言及し、「わが国は、良好で強力かつ安定した合意を締結する準備ができている」と述べました。
また、IAEA・国際原子力機関とイランの協力についても、「IAEAとわが国の間の良好で強力な協力に関する合意が進行中だ」としました。
そして、イラン国内の最新情勢についても、「一部のヨーロッパ当局者の過激な立場は、ヨーロッパ内での暴力とテロを助長した形となった。これは、人権を名目に、一部の過激な指導者によってヨーロッパの安全が脅かされたことを意味する」と語っています。
さらに、ウクライナ外相との最近の電話会談に触れ、ウクライナ戦争および、この戦争の終結と停戦の必要性というイランの原則的な立場を繰り返しました。
一方、ボレル上級代表もこの会談で、EU上級代表報道官の表明に触れ、イラン南部シーラーズ市で起きたテロ組織ISISによる攻撃を再び非難し、このテロ攻撃の犠牲者の遺族に哀悼の意を表しています。
そして核交渉については、イランのメッセージがアメリカ側に伝わったことに言及し、 EUとして最終合意に達するまで建設的な努力を続けること、結果について楽観的であることを明らかにしました。
最後に、イランとIAEAの間の合意は、IAEAの質問にイランが回答および協力するという点で前向きな歩みだと評価しました。


