イラン国連大使、「安保理はイスラエルの対シリア侵略を非難すべき」
イールヴァーニー・イラン国連大使が、シオニスト政権イスラエルによる対シリア攻撃を非難するとともに、国際条約に基づくシリアの合法的な自衛権を強調しました。
イスラエルは常に、テロ組織への支援を目的としてシリアの軍事拠点やインフラを攻撃しています。
国際通信イランプレスによりますと、イールヴァーニー国連大使は29日火曜、シリア関連の国連安保理会合において、シリアの国家主権と領土保全に対する繰り返しの侵害や、市民や民間インフラ、特にこの国で人道支援物資を運ぶ船舶や空港への意図的攻撃を含むイスラエルの敵対的行動に触れ、安保理に対しイスラエルによる対シリア侵略を非難するよう求めました。
また、「シリア北部での軍事作戦はいずれも、人道問題への挑戦でありかつ、それをさらに悪化させる可能性がある」と述べています。
そして、シリアにおける人道状況が悪化したとし、「シリアの経済問題の継続は、大規模な悪影響をもたらしている」としました。
加えて、「一方的な制裁、特に西側諸国による生じている公衆衛生と食料安全保障における困難により、シリアの人道状況が悪化している」と語っています。
また、シリア経済にとって重要な同国の天然資源の窃取にも言及し、「イランは、シリアの天然資源、特に外国軍が占領している地域での石油の窃取を改めて非難するとともに、この犯罪行為は、シリアに関する領土保全、国連決議、および国連憲章に対する明らかな違反であると考えている」と述べました。
米軍とその系列のテロリスト因子は、シリアの北部および東部に長期間不法に駐留、潜伏しており、シリアの石油や小麦といった資源の略奪に加えて、シリアの人々と軍隊に対して行動を起こしています。
シリア危機は2011年以降、シオニスト政権イスラエルに有利となるよう地域のパワーバランスの変更を狙ってサウジアラビア、アメリカ、およびその同盟国が支援する複数のテロ組織が大規模な侵略を行ったことから勃発しました。