イラン外務次官、「我が国は核協議内で自らの立場を強調」
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バーゲリーキャニー外務次官
対イラン制裁解除をめざすウィーン核協議でイラン側の首席交渉官を務めるバーゲリーキャニー外務次官が、「我が国は協議の中で、論理的な自らの立場を強調している」と述べました。
バーゲリーキャニー外務次官は、イルナー通信とのインタビューで、ウィーン協議の最新状況について、「協議プロセスは依然として続いており、それが中断されたことは一切ない」と述べました。
続けて、「協議はなおも継続されており、問題が真剣に検討されている」としました。
また、「イランは制裁解除を目指す協議において、自らの論理的立場を変わらず強調している」と説明しました。
その上で、「協議におけるイラン側の論理は、トランプ米前大統領の課した圧政的制裁が完全に取り除かれるべきというものである。我が国のこの論理は、すでに受け入れられている」と強調しました。
そして、「イランの経済的利益を妨げている障害は、完全に取り除かれなければならない」としました。

一方、核合意復活協議についてはキャンアーニー外務省報道官も2日月曜、「協議のボールは、相手側である西側諸国のコートにある」と述べています。
同報道官はこの発言において、ウィーン協議をめぐりイランとEUが昨年末にヨルダンで行った交渉に触れ、「協議再開と最終合意を目指した交渉を継続すべきという見解の一致が得られ、さまざまなレベルでのメッセージ交換が続けられている」と述べました。
そして、「イランは、自らの譲れない一線を守りながら、数ヶ月にわたる厳しい日程の集中的な交渉の結果得られた合意草案に基づいて協議をまとめる準備が完全にできているが、この状態は永遠に続くものではない。現在協議のボールは、相手側である西側諸国のコートにある」と続けました。
協議に関しては、EUのジョゼップ・ボレル外務安全保障政策上級代表も先日、ヨルダン首都アンマンでアミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相と会談した後、ツイッターに、「この会談では、双方が対話の窓口を引き続き開けておき、ウィーン協議に基づいて核合意を復活させることで合意した」と書き込んでいます。