イラン外務省報道官、「西側は核合意復帰を避けた」
2月 12, 2023 16:37 Asia/Tokyo
キャンアーニー・イラン外務省報道官が、「核合意復活交渉の新ラウンドでは合意案も準備されたが、西側諸国は合意復帰を避けた」と語りました。
対イラン制裁解除を目指しての核合意関連協議は、2022年8月4日にオーストリア・ウィーンで始まり、同月8日に参加各国代表団がそれぞれの本国に帰国したことにより終了しました。
ファールス通信によりますと、キャンアーニー報道官は11日土曜、テヘラン州の東隣にあたるセムナーン州ダームガーンでのイスラム革命勝利記念大行進に参加した人々らを前に、「核合意復活交渉の新ラウンドでも相手側は誠実でなく、約束を反故にした」と述べています。
また、「思い描いていた合意が最終決定の軌道に乗って妥結しようとしていたところで、ヨーロッパは別の進路を取り始めた」としました。
さらに、「アメリカもこの間中、取り交わされた約束とは逆の道を進もうと常に目論んでいた」とし、「これは、核合意締結のプロセスでも見られたものだ。彼らは署名した合意に反して、はっきりと実施を約束していた責務を、一方的に無視したのだ」としています。
また、イラン国民に対する西側の制裁にも触れ、「1979年のイスラム革命勝利以降、イラン国民に対する西側諸国の制裁は何年にもわたって、核活動を含むさまざまな口実の下で常に行われてきた。彼らは自分たちの解釈に基づいて、イランのイスラム共和制を麻痺させようと、例を見ない措置をとろうと努めてきた」と述べました。