3月 07, 2023 18:51 Asia/Tokyo

IAEA国際原子力機関を含めた在オーストリア・ウィーン国際機関でロシア代表を務めるウリヤノフ氏が、「IAEA理事会の四半期定例会合において反イラン的決議が出されることはないだろう」と述べました。

ウリヤノフ氏は、ウィーンにおいて国際通信イランプレスの独占インタビューに応じ、「グロッシIAEA事務局長のイラン訪問は成功裡に終わった。反イラン的決議が出される理由はどこにも存在しない」と述べました。

その上で、IAEA理事会での議論は多少過熱するかもしれないが、今回実際的な行動が取られることはないだろう」としました。

グロッシ事務局長は先日イランを訪問し、同国の高官らと立て続けに話し合いを行った後、「専門的協力に関して合意に達した」と述べています。

5日間の日程によるIAEA理事会四半期定例会合は、ウィーンにおいて6日月曜から始まりました。

今回の会合の主な議題として挙げられているのは、国連安保理決議2231号の枠組みにおけるイランの核活動への査察・監視および核の安全保障、シリアでの保障措置協定実施、ウクライナでの核の安全保障などです。

イランは、アメリカが一方的に核合意から離脱し、さらにその後2年間にわたり、ヨーロッパの関係諸国が合意内責務履行を引き伸ばしたことから、互いの責務履行レベルの均衡維持のため、IAEAによる監視のもとに段階的に自国の一部責務を縮小する措置を取りました。

イラン政府関係者は、これまで行ってきた自国責務の縮小措置について、相手側が責務を履行すれば元の状態に戻すことができると、繰り返し強調しています。

 


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