イラン外務次官が日本外務次官と会談;「アジアのアイデンティティ復活は、地域・世界に平和をもたらす」
4月 09, 2023 19:15 Asia/Tokyo
バーゲリーキャニー・イラン外務次官が、日本の山田外務大臣政務官との会談において、「ペルシャ湾岸諸国の関係における変化は、アジア的アイデンティティの復活が地域や世界に平和と安定をもたらすであろうことを示している」と語りました。
イルナー通信によりますと、テヘランで第30回日・イラン外務次官級協議が開催されました。
この会議において、イラン側はバーゲリー政務担当次官、日本側は山田政務官が代表を務め、世界の情勢変化の中でのイランと日本の関係における様々な問題について検討しました。
バーゲリー次官は両国間の協力に向けた多様な可能性に触れ、「イランと日本の協力向上は両国の利益確保に加え、平和と安定の下地となるもので、両者のいずれの利益を脅かすことはない」としています。
また、占領下のパレスチナにおけるシオニスト政権イスラエルの最近の犯罪に触れ、特に西側諸国を初めとする各国政府が、これに関する抑止的な措置を講じる必要性を強調し、「これらの犯罪を公然と非難することは、パレスチナの抑圧された国民を守り、複数の西側大国の政策や利益という頚木から人権を解放するための最低限の行動である」と述べました。
一方の山田政務官も、両国民の友好および、両国政府の相互尊重に基づく関係を強調するとともに、両国の関係向上に向けた可能性を指摘し、「わが国は、両国関係を超えて、地域・国際部門におけるイランとの絆を拡大し、強化しようと決意を固めている」と述べました。