イランに対する「穏やかな戦争」の新たな証拠が公開
6月 27, 2016 19:01 Asia/Tokyo
アメリカのヴァイス・ニュース(VICE News)が、アメリカの諜報機関CIAが、イランに対する穏やかな戦争を目的に、娯楽商品の生産に直接関わっていることを示す証拠を公開しました。
ヴァイス・ニュースは、この1年、一連の報道の中で、アメリカの諜報機関が2006年から2011年の間に、少なくとも22の映画、テレビ、出版物のプロジェクトに関わっていたことを明らかにしました。
これらの作品の製作者は、CIAから予算を確保していました。
反イラン映画『アルゴ』の製作などこれらのプロジェクトへのCIAの関与が明らかになったことで、現在、アメリカの情報機関とハリウッドの関係の透明化を目的とする計画がアメリカの議会で始動しました。
この計画は、アメリカの国家情報機関の責任者に、毎年、CIAと15の情報機関とハリウッドの関係を詳細に議会に報告することを義務付けるものです。
新たな証拠によれば、CIAは、アルゴの映画製作関係者と数々の会合を開き、自分達の都合のいいイラン像を、実際にあった事件をベースにした映画の中で提示しようとしました。
反イラン映画の『アルゴ』は、1979年の在テヘラン・アメリカ大使館占拠事件で、カナダ大使の邸宅に隠れていたアメリカ人外交官6人を救出するためのCIAの秘密作戦を描いたものです。
西側の映画は、イスラム革命についての間違った内容を吹き込むことで、イランの体制を反動的かつ野蛮でテロを支援する国家であるように見せようと大規模な努力を行っています。
『スリーハンドレッド』、『デルタフォース』なども、イラン恐怖症を広めるためのハリウッドの映画会社が製作した作品です。