イラン警察「全面的な麻薬対策の決意固める」
イラン麻薬取締警察の署長代理が、テヘラン駐在の日本大使およびUNODC国連麻薬犯罪事務所の所長との会談で、イランとして地域・国際レベルで麻薬による災厄と闘う決意を強調しました。
イラン警察の情報サイトによりますと、バリーン・イラン麻薬取締警察署長代理は、テヘラン駐在の相川日本大使とUNODC所長の立ち会いによる麻薬探知装置の引き渡しの傍ら、日本とUNODCの努力に謝意を示すとともに「イランの麻薬取締警察に対する国際社会の支援は、大量の麻薬の脅威に比較して非常に少ない。UNODCは麻薬と戦う各国の責任の原則に基づき、最新の麻薬探知・鑑識用機器や技術の分配に必要なフォローアップを行う必要がある」と述べています。
また、イランによる麻薬の摘発・押収量が膨大な量に上ることを指摘し、「我が国の麻薬取締警察は、宗教やモラル面での教えに基づき、最も経験豊富な精鋭部隊を擁し、装備の不足や圧政的な制裁を受けながらも、麻薬密輸と真剣に戦っている。そして、この戦いで4,000人以上の警察官が殉教したことは、わが国が地域レベルに留まらず国際レベルでも、この邪悪な現象と全面的に戦うという決意を固めていることを示す強力な証拠である」としました。
麻薬の密輸及びトランジット輸送との戦いは、世界的な問題となっています。
一方、相川大使も麻薬密輸取締におけるイラン警察の措置や活動に謝意を示すとともに、「麻薬の密輸やトランジット輸送との戦いは世界的な問題であることから、すべての国がこの分野に積極的に参加する必要がある」と語りました。
さらに、「日本政府は、麻薬対策におけるイラン警察の努力と犠牲に多大な敬意を払っており、国際問題の存在を抜きにして、常にイランの行動を支持している」と述べました。
麻薬対策におけるイラン警察の献身は、称賛に値するものとされています。
アレクサンダー・フェドロフ駐テヘランUNDOC所長は、本格的な麻薬取締対策におけるイランの非常に効果的な措置を高く評価し、謝意を表明しました。
また、隣国アフガニスタンからイランへ密輸される麻薬の摘発におけるイラン警察の尽力に触れ、「昨年、イラン警察はイランと国境を接するアフガン東部および南東部国境において、同国で生産された25トン以上のメタンフェタミンの摘発に成功した。国際社会はアフガンにおけるメタンフェタミンの生産に真剣に注目すべきである」としています。