イラン外相、「外国軍駐留ではシリアは安定せず」
(last modified Tue, 01 Aug 2023 08:45:41 GMT )
8月 01, 2023 17:45 Asia/Tokyo
  • イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相とシリアのミグダード外
    イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相とシリアのミグダード外

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、「シリアでの外国軍駐留が、同国と地域の安定や安全に寄与することはない」と述べました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は31日月曜、シリアのミグダード外相と行った共同記者会見で、「我が国は、地域の平和、安定、恒久的安全を実現に向けた努力および支援を続けていく」と述べました。

続けて、シオニスト政権イスラエルがシリア領土に対し繰り返し攻撃を行っていることを非難し、「イスラエル政権は、地域の情勢不安の最大の主要因である。なぜならこの政権は、自身の見せかけに過ぎない存続が、地域で戦争を起こすことにより成り立つと知っているからだ」と指摘しました。

その上で、「我が国は、シリアの人々が持つ自国の独立、主権、領土保全を支持する権利を、断固として支持する」としました。

また、「ロシア、シリア、トルコ、イランの四者会合という枠組みは、シリア・トルコ国境地帯での安全確立や関連合意成立にとって、最適な外交ルートである」と述べました。

さらに、シリア難民が元々住んでいた地域に即時かつ安全に帰還できるようにすべきだとし、「難民の帰還を阻止しようと、国連の予算を使いシリア国外に留​​まることを勧めている一部諸国や西側寄りの勢力は、(その代わりに)難民の帰還を支援すべきだ」と強調しました。

ミグダード外相も、自国の領土にはシリア危機の起きた2011年以降、40万人近くのテロリストが入りこんだと指摘しながら、「米軍は、デリゾール地域で多数のシリア人を殉教させた。またトルコ軍も、我が国の一部を占領した」と述べました。

この一方、シリアとトルコの間には全く敵対は存在しないとしつつ、「外国軍は我が国から撤退しなければならない」と強調しました。

そして、イランに対して感謝を示し、「イランは経済、石油、ガス、人道支援の分野で、シリア国民を支援するために多大な努力を行っている」としました。

 


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