トランジット輸送を高速・安全に行うイラン:中国から欧州へ・ロシアからインドへ
イラン鉄道公社のサーレヒーCEOは、「我が国は、中国製品をEU圏へ高速かつ安全に輸送する入り口の役割を果たしている」と述べました。
【ParsTodayイラン】テヘランで21日日曜、中国・イラン・欧州鉄道回廊の第一段階となるイラン・中国間のコンテナ列車往復運行開始の式典が行われました。
サーレヒーCEOは、このコンテナ列車がイランからカザフスタンとトルクメニスタンを通り中国へ向かうと説明し、「この鉄道回廊は、海上輸送に比べて貨物の輸送時間を大幅に短縮するものだ。今回運行が開始された中国、カザフスタン、トルクメニスタンを通るルートは、貨物の送り手や通商関係者にとって魅力的なものとなるだろう」としました。
さらに、イランが貿易と鉄道輸送関係で成功した例に言及し、「カザフスタンとは、南北輸送回廊およびロシア貨物輸送において良い協力関係を築いている。昨年は、ロシアから戦略的製品であるカリ肥料を、(イラン南部)バンダル・アッバースまで鉄道で4800キロメートルにわたり運んだ。18~19日かかるこのルートは、以前の黒海、紅海、インド洋を経由してインドへ運ぶ52~53日のルートに取って代わるものとなった」と説明しました。
サーレヒーCEOはまた、SNSへの投稿で、ロシアの石炭がイラン鉄道を経由するトランジット輸送で初めてインドへ運ばれたことを明らかにしました。
同氏はXで、「この40日間に、7つの車両に積まれた(ロシアからインドへの輸出品である)9500トンの石炭が、イランの鉄道を経由して運ばれた。これは、イラン鉄道史上初めてのことである」としました。
そして、「このトランジット輸送は、1610キロメートルある(イラン北東部)サラフスとバンダル・アッバースの間を鉄道で3日足らずの速さで通過する、記録なものとなった」としました。