イランが国連事務総長の偏った報告を非難
7月 19, 2016 18:24 Asia/Tokyo
イラン外務省の報道官が、国連事務総長の報告を非難し、イランに対する非難は根拠がないとしました。
国連のパン事務総長は、国連安保理に向けた核合意の実施から6ヶ月後の報告で、イランの弾道ミサイル実験はイランと6カ国の核合意の精神に反するものだとしました。 イラン外務省のガーセミー報道官は、18日月曜、安保理決議の実行に関するパン事務総長の6ヵ月ごとの報告は、バランスに欠ける、偏向したものだとし、「この報告は、核合意の精神に反している」と語りました。 また、「国際社会は、国連事務総長がアメリカおよび6カ国の一部が、多くの国が認めている核合意の取り決めを怠っていることについて、はっきりと反応を示すことを期待している」としました。
また、「この報告がイランのミサイル実験に対して懸念を表明していることは、利己的であり、安保理決議への明らかな違反だ」としました。
さらに、「核合意は作られた望まない危機の外交的解決に達するための集団の長期にわたる努力の結果であり、その継続のためには、取り決めを守る上での全ての関係国の政治的意志が必要となる」と強調しました。
ガーセミー報道官は、「イランは核問題の外交的解決に向けた原則的な政策の継続において、取り決めを守ってきたし、これからも守るだろう」としました。
また、「イランは相手側が取り決めに違反した場合には、相応の行動をとる」と強調しました。
イランは何度となく、「ミサイル計画は完全に防衛の側面を持ち、核弾頭を搭載するためには設計されておらず、安保理決議には違反しない。核合意とも関係がない」と表明してきました。
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