イラン外務省が故ヒズボッラー事務局長の殉教記念日に声明:「抵抗はイスラエルの占領に対する反応」
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レバノンのイスラム抵抗組織ヒズボッラーのセイイェド・ハサン・ナスロッラー故事務局長
イラン・イスラム共和国外務省が、レバノンのイスラム抵抗組織ヒズボッラーの元事務局長、セイイェド・ハサン・ナスロッラー師の殉教1周年を記念し、この人物に対するテロ犯罪を強く非難する声明を発表するとともに、これを「国連憲章の明白な違反であり、独立国への加害を目的とした国家テロの一例である」と表明しました。
イラン外務省は27日土曜、ナスロッラー事務局長殉教一周年を記念した声明において次のように表明しています;
「このテロ犯罪は、国際法規および国連憲章への重大な違反であるのみならず、国連に加盟している独立諸国への加害を目的にテロと殺人に訴えた明白な例でもある。この犯罪に対する加害者たるシオニストの処罰を求めることは、地域諸国及び、何物にも隷属しない自由なる諸国民とって永遠の要求であり続けるだろう」
この声明はさらに、次のように続けています;
「殉教者たるナスロッラー師は、30年間にわたって侵略と占領に対するレバノン抵抗運動を主導し、レバノンの権威を高め、外国からの侵略に対する抑止力の確立において決定的な役割を果たした。かの事件から1年が経った今日、地域全体の安定と安全に対する最大の脅威が、『大イスラエル』計画と銘打った枠組みでのシオニスト政権イスラエルの拡張主義と占領政策であることは、これまで以上に明白である。そしてこの現実は、地域諸国と国際世論にとって、抵抗の価値と必要性をより明確に示すこととなった。
イラン・イスラム共和国外務省は、殉教者たるナスロッラー師、そのいとこで後継者とされていた殉教者セイイド・ハシェム・サフィエディン師、およびその他抵抗運動の同志諸君の記憶と歩みに敬意を表するとともに、改めてこれらの人物を殺めたこのテロ行為を強く非難し、シオニスト政権の覇権主義と侵略による脅威への対抗を目的に各国政府と国際社会が緊急の行動をとる責任を改めて強く訴える次第である。
イラン・イスラム共和国は常にレバノンの強力かつ名誉ある支援国であり、全ての地域諸国に対してはシオニスト政権の拡張主義と無法状態がもたらす危険性の高まりを理解した上でレバノンの安定、安全、領土保全を支持し、国家主権を尊重しつつ、レバノンの安定維持及び、国家権力の強化を支援することが期待される」