イランイスラム革命の指導者「ガディールホムの最大のメッセージは、イスラム政府の規範としてのイマームの設定」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、ガディールホムの最も重要なメッセージは、イスラムの政府の規範としてのイマームの設定だとしました。
ハーメネイー師は20日火曜、イスラムの預言者ムハンマドがイマームアリーを後継者に指名した「ガディールホムの祝祭」に際して国民数千人を前に、この大祝祭の祝辞を述べると共に、「ガディールホムの出来事は、イスラム社会における政府の規範を築くもので、イスラムがイマームやイスラム法学者の統治以外に、覇権主義、個人、富や武力、拡張主義、欲望につき従う政府のモデルを受け入れないことを示すものだ」と語りました。
さらに、イマームアリーという人物の唯一無二の特徴、とくに公正、平等、社会を敬虔さに導く、世の悪の回避といった彼の統治の特徴について触れ、「深い信仰、イスラムの道における献身、誠実さ、寛容といったことは、この偉大なイマームの精神的、人間的な特徴だ」としました。
また、ガディールホムの出来事の重要性について、神が「使命の実行はイマームの指名に関わっている」と預言者に指示したことについて触れ、「こうしたイスラムの信念は、明らかな推論と強固な基盤に基づくものだが、こうした信条を守ることはスンニ派の同胞の感情を挑発することをともなってはならない。なぜならこの行為はイマームたちの性質に反するものだからだ」と述べました。
最高指導者はまた、イスラム世界における団結の重要性を強調し、「シーア派の名のもとでイスラムのほかの宗派の感情を煽ることは実際、「イギリスが作ったシーア」であり、その結果は、ISISやヌスラ戦線といったアメリカやイギリスの諜報機関に属する邪悪なグループの出現であり、地域で多くの犯罪や破壊が開始された」と語りました。
さらに、現状における敵の主な目的は、イスラム体制に対する国民の不満を作り出すため、イラン経済に混乱を生じさせることだとし、抵抗経済の実現に向けた再三にわたる強調について触れ、「こうした状況の中で、政府、国会、各部門の責任者、さらに国民の責務は、敵が狙った部門について計画し、措置を講じることだ」と語りました。
また、イランの一般の動きは、イスラムの復活と宗教義務の遂行に向け、絶え間ない努力を行っている多くの若者の存在により、好ましいものだとして、「これらの若者はアメリカやシオニスト政権イスラエルなどあらゆる敵を屈服させるだろう」と述べました。