一日一冊、本の紹介(30)
https://parstoday.ir/ja/news/iran-i23605-一日一冊_本の紹介_30
近現代のイラン人が見た日本、という本は、カームヤール・エバーディーによって執筆され、文化と文明に関する全集の一部として出版されました。
(last modified 2025-08-16T09:55:59+00:00 )
12月 28, 2016 17:35 Asia/Tokyo
  • 一日一冊、本の紹介(30)

近現代のイラン人が見た日本、という本は、カームヤール・エバーディーによって執筆され、文化と文明に関する全集の一部として出版されました。

この本は、日本に関するイラン人の分析やイメージについて記しており、この本をイラン人による日本研究があまり行われてこなかったことによるものだとみなすことができます。この本は、日本の政治、思想や文化などを研究するおよそ150人のイラン人の研究やその見解の概要を伝えています。19世紀後半からにあたるガージャール朝の中期から現代までの間に日本を訪問した人物は、王や大臣、政府関係者、記者、詩人、作家、研究者、一般の人まで様々な人々が存在します。これらのイラン人のほとんどは、日本が進化していく中で、その特性や方向性、障害について認識し、イランと比較する中で検討しています。

これに関する最も重要な点とは、国家の発展や改革に向けた、日本の人々の集団的な意志であり、これは多くの国にとっての模範として提示されてきました。この本の中では、日本人の意志や、両国の歴史的な関係が分析されているとともに、著者による覚書があります。

ガージャール朝の王のナーセロッディーン・シャーや、ゼイノルアーベディーン・マラーゲーイー、アブドッラー・モストゥーフィーなどの官僚、アリーアクバル・デホダーなどの文学者、イーラジ・アフシャールなどの研究者の日本に対する見解が、この本の中に集められています。また、ソフラーブ・セペフリー、ジャラール・アーレアフマド、アリー・シャリーアティー、メフディ・アフヴァーンサーレス、アッバース・キアーロスタミーなどの文学者や芸術家の日本に関する記述が含まれています。たとえば、詩人で画家のセペフリーは、日本の文化に多大な影響を受け、日本画や木彫芸術の魅力に惹かれており、これらを賞賛しています。

著者のカームヤール・エバーディーはおよそ30年間にわたり、教育活動やメディアへの協力、文学研究批評を行っています。