イラン原子力庁長官、「核合意が守られない場合、イランは相手の意表をつく」
11月 13, 2017 17:51 Asia/Tokyo
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サーレヒー長官
イラン原子力庁のサーレヒー長官が、核合意の関係国にとってこの合意は有益なものだと強調し、「核合意が守られるよう希望する。なぜなら、この合意が違反されれば、イランは相手側の意表をつく行動に出るからだ」と語りました。
イルナー通信によりますと、サーレヒー長官はテヘラン研究用原子炉の稼動から50周年の記念式典において、「核問題において相手側が約束を遵守しない可能性があることに注目し、イランは楽観的な見解を持って核協議に参加せず、予め核合意成立以前の状態に戻るために必要な事柄を予測しておいた」と述べています。
また、「核合意は、イランや国際社会にとって、さらには、NPT核兵器不拡散条約の強化のために重要なものだ」としました。
さらに、「原子力産業は、農業や工業、医学の分野にも利用されている」とし、「オーストリアとの協力によるイランでの放射線医学専門病院の建設協定の問題は、今なお追求されており、近くイランには西アジアでの最新鋭の病院が建設されることになる」と語っています。
サーレヒー長官はまた、「将来、イランには100億ドルの投資によりさらに2基の原子力発電所が建設されることになっている」と述べました。
国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランによる核合意は、昨年1月から実施されていますが、アメリカは6カ国側の一員でありながら、常にこの合意に違反しています。
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