アメリカの対イラン制裁の復活
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イラン中央銀行のヘンマティ総裁が、「イラン政府は、制裁に力強く対処する用意がある」と強調しました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
8月 06, 2018 20:19 Asia/Tokyo

イラン中央銀行のヘンマティ総裁が、「イラン政府は、制裁に力強く対処する用意がある」と強調しました。

 

ヘンマティ総裁は、5日日曜、テレビのインタビューで、アメリカのイランに対する違法な制裁の復活に触れ、イランでは、新たな為替政策が7日火曜から実施されるとし、「イランの経済と外貨準備の状況は非常に良好であり、生活必需品を確保する上で問題は存在しない」と語りました。

アメリカの対イラン制裁の第一弾は、6日月曜から復活します。この制裁は以前にもイランを麻痺させるものとして行使されましたが、イラン国内の母体の強化につながっただけでした。アメリカは現在、以前とは違って、国際レベルで大きな反対を抱える中で対イラン制裁を復活させています。一方でイランは、アメリカの制裁の影響に対処するための措置を準備しています。

イラン国民は、アメリカによる国際社会の要求に反した行動は、この国のイランに対する本質的な敵対と、トランプ政権以前から続く歴代政府の原則的な外交政策からくるものだということを理解しています。

国際問題の専門家であるダン・グレーズブルック氏は、次のように語っています。

「これほどイランを消滅させようと望む理由は明らかである。イランは完全に独立した国として、地域に対する帝国主義的な支配を脅かしている。そのため、彼らはイランの存在が、アメリカの軍事力と共に、世界におけるドルの役割を弱めるものになると考えている」

イランの現在の経済は、イランがこの種の危機に直面してきた歴史が示しているように、やや集中した取り組みを行えば、回復するものであり、トランプ大統領の制裁が彼の望むような結果になることはないでしょう。イランは、アメリカの制裁に対処するためにさまざまな対策を練っています。その中には、ドル決済の停止と中国やロシアといった大国との二国間貿易があります。

アメリカが用いているさまざまな手段は、彼らの期待に反し、数多くの理由によって効果はなく、国際的にも認められていません。イランの地域や世界における優れた立場は、現在、アメリカにとって頭痛の種になっています。イランは、シルクロードの一帯一路構想などの大きなプロジェクトにおいて、重要な役割を担っており、この分野で中国と共に鍵となる存在になっています。また、ホルモズ海峡やバブエルマンデブ海峡など、重要な航路を完全に管理しており、中央アジアの内陸地域からイランを経由して海へとアクセスする状況を整えています。

実際、アメリカの一方的な行動や理不尽な要求が通用する時代は、しばらく前からすでに終わっています。各国の関係は現在、相互尊重と国際関係の原則に基づき、双方向の協力の中で意味を見出します。アメリカ政府は、国際社会を消滅させ、他国の利益を奪おうとする政策はもはや通用しないこと、それを続ける中で、ますます脇に追いやられていくことを理解すべきです。

 

トランプ大統領

 

トランプ大統領は、5月8日に核合意から離脱し、世界をイランへの敵対に動員しようとしました。しかし、アメリカは、これによって他国からの信用を失っただけでした。時の経過と共に、現在、核合意に関する報告の中で目立っているのは、核合意がアメリカ抜きで存続しようとしまいと、アメリカが蒙る損害は、核合意を巡って蒙る可能性のあった損害よりも、はるかに大きなものになる、ということです。