歴史の一葉;詩人・モウラヴィーの日
9月 30, 2023 17:49 Asia/Tokyo
9月30日にあたるイラン暦メフル月8日は、モウラヴィー、モウラーナー、あるいはルーミーと呼ばれるイランの著名な神秘主義哲学者、ジャラールッディーン・モハンマドの日です。
ジャラールッディーンは、西暦1207年にイランの都市だったバルフに生まれました。
幼少の頃は、モンゴル族の襲来の時代にあたり、父親と共に現在のトルコの小アジア(アナトリア半島)に向かい、コンヤに居を構えました。
モウラーナーは、父やコンヤとシャーム(現在のシリア)の巨匠たちから学問を学んだあとに教育に携わりました。
彼は後に偉大な神秘主義哲学者であるシャムス・タブリーズィーとコンヤで出会い、大きな変化を遂げます。
この時期から亡くなるまでの30年間、モウラーナーは類稀なる優れた作品を生み出しました。
神秘主義の道のともし火、人間の思想の最高の結果として捉えるべき、モウラーナーの作品である精神的マスナヴィーの中で、モウラーナーは、神秘主義哲学、宗教、道徳の重要な問題を提起しました。
精神的マスナヴィー以外にも、モウラーナーの抒情詩は、多くの出来事を伴った詩人の気高い思想と沸き立つ感情を示しています。
モウラーナー・ジャラールッディーン・ルーミーは、1273年、68歳で亡くなり、コンヤに埋葬されました。
彼の墓はトルコにあり、イスラム神秘主義哲学者やペルシャ文学を愛する人々の巡礼場所となっています。
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