イラン原子力庁、「イランの3.67%濃度のウラン生産量が4倍に増加」
(last modified Tue, 21 May 2019 11:49:25 GMT )
May 21, 2019 20:49 Asia/Tokyo
  • キャマールヴァンディ報道官
    キャマールヴァンディ報道官

イラン原子力庁のキャマールヴァンディ報道官が、「わが国の3.67%濃度のウランの生産量が4倍に増加しており、近くこの生産量は300kgを突破するだろう」と語りました。

IRIB通信によりますと、キャマールヴァンディ報道官は20日月曜、イラン中部ナタンズのウラン濃縮施設において、記者団に対し、「イランは、現在保有している遠心分離機により、濃縮ウランの生産量を増やせる」と述べています。

また、「ヨーロッパ側が、ウランの生産能力を現在のまま据え置くことを望むなら、核合意で約束した自らの責務を履行すべきだ」としました。

イランのローハーニー大統領は今月8日、アメリカの核合意離脱から1年の経過に際して、ヨーロッパ諸国がアメリカの核合意離脱を補填していないことに触れ、「イランは、核合意の枠組みにそって自らの2つの義務の履行を停止し、今後60日間にヨーロッパ側による自らの責務履行怠慢の埋め合わせを待つものとする」と語っています。

英独仏のヨーロッパ3カ国は、アメリカが昨年5月8日に核合意から違法に離脱した後、イランの経済的な利益を保障し、この合意を維持すると約束しました。

しかし、これらの国は口頭上、また政治的にはアメリカの行動に抵抗しているものの、これまでに核合意維持に向けて約束した責務の実施においては、めぼしい成果を挙げていません。

キャマールヴァンディ報道官はまた、IAEA国際原子力機関の査察下に置かれている国のうち、イランが最も多く査察を受けていることに言及し、「イランは、平和目的以外の計画を求めておらず、このことはIAEAの14回にわたる報告でも確認されている」と述べました。

 

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