イラン最高指導者が、断食明けに際してイスラム諸国の団結を強調
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「断食明けの祝祭のメッセージは、イスラム諸国の団結や、イスラム共同体という概念への回帰である」とし、「イスラム世界の現在の問題は、聖典コーランに立ち返ることであり、知識階級やイスラム学者は、この願望の実現に向けた重責を担っている」と語りました。
ハーメネイー師は5日水曜、体制責任者やイスラム諸国の駐イラン大使、様々な階層の人々と会談し、イスラム教徒の間に紛争や衝突を起こそうとする敵の陰謀に言及し、「イスラム諸国は、相互にあい争うのではなく、パレスチナに居座る強奪的な敵の犯罪に対抗すべきだ」と述べています。
また、断食明けの祝辞を述べるとともに、シオニスト政権との和解や、対立を引き起こそうとしている一部のイスラム諸国への勧告として、自らが誤った道を選んだことについて懺悔すべきだ、とし、「リビアなどのイスラム諸国において、なぜ2つの集団が敵対し、互いに殺しあわねばならないのか。また、なぜイスラムを標榜する国がイエメンの市民やインフラを爆撃し、敵の要求にそって行動しなければならないのか」との疑問を提示しています。
イランのローハーニー大統領は、イスラム諸国の首脳に宛てた個別のメッセージにおいて、断食明けに祝賀の意を示すとともに、イスラム共同体の日増しの団結や共感により、怨恨や不和対立の撲滅、地域における暴君の行動の沈静化、全世界での恒久的な平和と安定が実現されるよう希望する」と語りました。
さらに、イランのザリーフ外相も5日、ツイッター上で断食明けに際して祝辞を述べるとともに、「断食明けの祝祭は、イスラム教徒の間の同調という輝かしいひと時となるべきだ」と述べています。
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