イラン司法府長官、「人権擁護を主張する者こそ、最大の人権侵害者」
12月 23, 2019 20:21 Asia/Tokyo
イラン司法府のライースィー長官が、「人権擁護を主張する者こそが最大の人権侵害者だ」と述べました。
IRIB通信によりますと、ライースィー長官は23日月曜、欧州議会の対イラン決議および国連総会でのカナダによる対イラン決議草案の提起に触れ、「これらの決議は、基本的人権を侵害した経歴を持つ国々によって提起されている」と述べました。
また、「人権擁護を声高に唱える者たちは、証拠の大部分を不確実な情報源や問題のある人物から入手している」と指摘しました。
さらに、「対イラン決議は、世界の諸国民から見て有効性を持たない」とし、「人権擁護を主張する国が、自国民に注目している独立諸国に対し決議を発している」と語りました。
そして、精神性やモラルをいしずえにした預言者イーサー(=イエス・キリスト)の教えに触れ、各教会に対し、「世界で抑圧される人々や恵まれない人々を支持し、世界各地、パレスチナやイエメンなど各国で行なわれている破壊行動や子どもの殺害に嫌悪を示すべきだ」と訴えました。
カナダを主たる起草者とした対イラン非難決議は、米国の支持も背景に今月18日、国際総会第3委員会で過半数で採択されました。
欧州議会のメンバーも根拠に乏しい声明を発表し、イランを人権侵害国として非難しています。
西側諸国の視点による“人権”は、ある意味で覇権主義に反対する独立諸国に圧力をかけ、勢力を拡大するためのソフトパワーになっています。
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