ドキュメンタリーイラン; ターリーハーネ・モスク(日本語のナレーション付)
(last modified Tue, 21 Jan 2020 06:13:35 GMT )
1月 21, 2020 15:13 Asia/Tokyo
  • ターリーハーネ・モスク
    ターリーハーネ・モスク

最も壮大なイスラム建築のひとつ、セムナーン州の古都ダームガーンにある礼拝所ターリーハーネ・モスクをご紹介しましょう。

この歴史ある古いモスクは、テヘランの東に隣接するセムナーン州の都市ダームガーンの中心部にあります。ターリーハーネという言葉は、トルコ語の「ターリー」とペルシア語の「ハーネ」から成り、「神の家」という意味になります。

ターリーハーネ・モスクは、建築資材から見て、世界でもっともシンプルな歴史的建造物のひとつに数えられます。均衡のとれた総合的な美しさは、建設から12世紀を経た今も、このモスクをすぐれたイスラム建築のひとつにしています。

四角い形をした中庭には、夜間礼拝所の(聖地メッカの方角を示す)キブラの方向、また、それ以外の方向に、アーチの連なる回廊が存在します。その昔、(40本の柱という意味の)チェヘルソトゥーンの名前で知られたこのモスクには、17本の円柱が林立しています。レンガでできた直径16センチの円柱は、夜間礼拝所の屋根を支えています。建物の構造を見る限り、これだけの数の柱は必ずしも必要ではありません。、

(聖地メッカの方角を示すくぼみ)ミフラーブは、モスクの中央部分に設けられた細長い空間に、シンプルかつできうる限りの完全な形で作られています。ミフラーブはその美しい模様を何年にもわたって損なうことなく、人々の精神統一の支点であり続けています。

 

この写真は、ナーセロッディーン・シャーお抱えの写真家アブドッラー・ガージャールが、ヒジュラ暦1312年(西暦1894.7-1895.6)に撮影したものです。モスクのアーチ天井が壊れているのがわかります。

「ダームガーンの古いモスク!チェヘルソトゥーンで有名!材料はすべて日干し煉瓦。(シーア派二代目)イマーム・ハサンが礼拝をしたと伝えられる。」

 

ダームガーンのターリーハーネ・モスクは、ミナレット(モスクに付属する高い尖塔)が初めて作られたイランのモスクのひとつです。ミナレットの様式は、イラクにあるモスクの様式の影響を受けています。イラクの人々は、ササン朝ペルシャの建築様式を取り入れているとも言われています。

お土産、伝統手工芸;

ダームガーンでは、ゲリームやジャージーム(手織りの敷物)、ピスタチオが有名です。また、(パンの一種の)ダードチェ、ファティール、タフトゥーンや、この地方にしかない郷土菓子もあります。(炊き込みご飯の一種)マーニー・ポロという郷土料理は、肉、豆類、オレンジピール、麺、特産の香辛料を使って作ります。

また、ダームガーンにはホテルもあります。この歴史あるモスクに惹かれて訪れる人々を、古都ダームガーンは四季折々に歓迎しています。

 
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