イラン原子力庁報道官、「ナタンズの核施設での事故はウラン濃縮活動に影響しない」
7月 07, 2020 04:04 Asia/Tokyo
イラン原子力庁のキャマールヴァンディ報道官が、「イラン中部ナタンズの核施設での事故により、わが国のウラン濃縮活動が停止、混乱することはない」とし、「ナタンズのウラン濃縮施設内で被災した作業所の再建に向け、必要な決定を下した」と語りました。
イラン中部ナタンズにあるウラン濃縮施設内の作業所の1つで今月2日、事故が発生しました。
キャマールヴァンディ報道官はイルナー通信のインタビューに対し、この事故の詳細に関して、「この総合施設は、核合意で定められた一連の制限を理由に、100%の出力では稼動していなかったが、同時に問題の作業場のより多くの部分が完成を目指して、事故当日まで急ピッチで作業が進められていた」と語っています。
また、「幸いにも、今回の事故で人的被害は出なかったが、経済的な損失が生じた」とし、「今回の事故で、最新鋭の遠心分離機の製造開発に向けた中期的な計画に遅延が生じる可能性がある。だが、国内の若手専門家らの昼夜を問わぬ努力により、早急に挽回されるだろう」と述べました。
さらに、問題の作業所内にあった設備の一部が損失、損傷したことに触れ、「この施設内により先進的な設備・機材を備えた、より大型の作業所が設置される予定だ」としています。
そして、今回の事故原因にも触れ、事故原因や(事故)発生も経緯に関しては適切な折に発表される、としています。
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