11月 04, 2020 04:30 Asia/Tokyo

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、アメリカの専横さに対する抵抗という賢明なアプローチに触れ、「わが国の用意周到な計算による政策は、アメリカでの要人の去来には関係ない」と語りました。

ハーメネイー師は3日火曜、テレビ中継での演説において、アメリカの現政権が危機的状況にあるとして、「現職にあり大統領選を実施しようとしている(トランプ)大統領は、これがアメリカ史上最も不正の多い選挙だとしており、またその対抗馬もトランプ氏が多大な不正行為に手を出している、と述べている」としています。

また、「この状況は、自由民主主義の醜悪な要素の実例だ」とし、「アメリカで誰が権力の座につくことになるかはともかく、現状はアメリカ国内での民間、政治、モラルの甚大な退廃を物語っており、このような政治体制は最終的には破滅する」と述べました。

そして、「アメリカがイランイスラム体制に敵対している主な理由は、イランが圧政的な政策に従わないことや、そうした覇権主義を正式に認めないことにある」とし、「こうした敵対は、今後とも続くと思われる。そして、それを打開する唯一の方法は、イランの政府や国民に決定的な打撃を与えられると思い込んでいる相手を絶望に追い込むこちである」と語っています。

さらに、最近のアルメニアとアゼルバイジャンによる紛争にも触れ、「この問題は、地域の安全を脅かす苦い出来事である」と強調し、「このような軍事衝突は、一刻も早く終結させる必要がある。もっとも、アルメニアにより占領されているアゼルバイジャンの領域は解放され、アゼルバイジャンに返還されるべきだ」としました。

また、件の地域におけるアルメニア人の安全が確保され、両国が国際的な国境線を守る必要性を強調し、「信頼するに足る複数の報告により、地域に入ってくるテロリストは決して、イラン国境に近づいてはならず、接近した場合には厳しい処遇を受けることになる」と語っています。

最後に、イエメンでの5年間にわたる戦争や、サウジアラビア軍によるイエメン市民への爆撃、そしてパレスチナ問題の無視による、イスラム共同体に対る複数の醜悪な政府の頑なな対応といった、イスラム世界での苦痛な出来事の解消は、イスラム教徒の団結にかかっている」と結びました。

 

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