11月 12, 2020 17:59 Asia/Tokyo
  • イランの核施設
    イランの核施設

IAEA国際原子力機関が最新の報告の中で、イランが核合意内にある責務の縮小を続けていることを認めました。

イルナー通信によりますと、いつもと同様に西側諸国の代表者らによってメディアに明かされたというこの報告についての内容は、イランが核合意の許可上限を超えたウラン濃縮を続けていたとされるものです。

米金融情報紙ウォールストリートジャーナルの上級記者であるノーマン・ローレンス氏は、ツイッター上で「IAEAは、イランの濃縮ウラン貯蔵量は2443 kgとしている。これは2015年の核合意で許可されている量の10倍にあたる」と語っています。

同氏によると、イランの濃縮ウラン貯蔵量は過去3ヵ月で338 kg増加したということです。

ローレンス氏は続けて、「イランはまた、国内の核施設で多数の最先端遠心分離機を設置した。その一部はまだ稼働が始められていない」としました。

イランは、アメリカが一方的に核合意を離脱してから1年後の2019年5月8日、この離脱によるイランの経済的損失を補うヨーロッパ諸国提案の対策が機能しなかったことを受けて、同合意の第26項と第36項に基づき、一部責務の削減に踏み切りました。

イランによる責務削減は、ウラン濃縮度の許可上限3.67%以上への引き上げ、濃縮物質の貯蔵追加、研究拡大分野での責務停止、フォルド核施設でのウラン濃縮と生産の開始、遠心分離機数の制限撤廃という5段階にわたり行われています。

イランはこれまでに、制裁が撤廃され核合意の利益を受けられる場合には合意内の責務に戻ることを繰り返し強調しています。

 

 

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