12月 23, 2020 15:47 Asia/Tokyo
  • タフテラヴァーンチー・イラン国連大使
    タフテラヴァーンチー・イラン国連大使

タフテラヴァーンチー・イラン国連大使が、「核合意をめぐる再協議提案は、イラン側として一切受け入れられない」と語りました。

米ニューヨークの現地時間で22日火曜、核合意関連の国連安保理決議2231の実施をめぐる、半年ごとの定例報告提出のための安保理会議が開催されました。

イルナー通信によりますと、タフテラヴァーンチー大使はこの会合で、「核合意は互いの利点のやり取りを含む、非常に困難な交渉の中から生まれたものだ」とし、「核合意をめぐる再協議や、これへの新たな条項の追加に関する提案はいずれも、安保理決議2231に反するもので、イラン側としては一切受け入れられない」と述べています。

また、アメリカが核合意から一方的、かつ違法に離脱し、イランに対する圧力行使を目的に全面的なキャンペーンを展開していることに触れ、「アメリカは、このような行動によって恒常的に、核合意に対する自らの責務履行から逃避し、安保理決議2231にも違反してきた」としました。

さらに、「アメリカは、決議2231を履行しない、もしくは一方的な制裁の適用対象となるかという二者択一の道を各国に迫ることで、自らがこの決議に違反したのみならず、他国による決議履行を大幅に妨害している」と語っています。

そして、イランの核合意内責務履行の段階的な縮小にも触れ、「わが国は当初、アメリカに対する対抗措置を行わず、英独仏の要請により1年間は忍耐強く待つという戦略的政策を取ってきたが、イランの最大限の自制に対して示された回答は、いわゆる最大限の圧力という名称の政策だった」と述べました。

またこのほかにも、「このような状況では、わが国にとって核合意の第26条と36条を完全に遵守した上での損失を相殺する対応に踏み出す以外に、もはや方法は残されていなかった」としています。

核合意の第26条および36条では、対イラン制裁が再発動された場合、イランはこの合意に定められた自らの責務の一部、または全部の履行を停止できるとされています。

タフテラヴァーンチー大使は、「人道分野の品目は制裁適用から免除されるとした、アメリカの主張は完全に虚偽である」とし、「米国の制裁措置により、患者、特に複雑で稀な病気に苦しむ人々が必要とする重要な医薬品や医療機器を含む、人道分野の物品のイランへの輸入が阻止されている」と語りました。

 

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