イメージが語るイラン
ペルシャ湾の島々にあるポルトガル占領時代の砦 (写真)
1月 03, 2022 00:23 Asia/Tokyo
ペルシャ湾に面したイラン南部の港や島々には、16世紀にポルトガルの植民地となった時代の名残である複数の砦が残されています。
現在のイラン南部ホルモズガーン州にあたる地域やペルシャ湾岸の島々は、1507年にポルトガル人により占領されました。ポルトガル王国はこの時代、世界最大の帝国のひとつであり、イラン南西部に加えて、中国やインドの一部も支配下に置いていました。
ポルトガルは、特に北アフリカへのアクセスを中心としたペルシャ湾周辺地域の優れた地の利のために、イラン南部の港や島々で貿易を行いました。そして、当時の状況の維持や予想される暴動から身を守るために、複数の砦を建設し、1622年まで支配権を握っていました。
イランにおけるポルトガル植民地時代は115年間続きましたが、サファヴィー朝のアッバース1世の命を受けたイマーム・ゴリーハーンを司令官とする軍の戦いにより、その終焉を迎えました。
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