第29回テヘラン国際書籍見本市の開催
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「読書は明日では遅い」のスローガンにより、第29回テヘラン国際書籍見本市が開幕しました。
(last modified 2025-08-16T09:55:59+00:00 )
May 03, 2016 20:29 Asia/Tokyo
  • 第29回テヘラン国際書籍見本市の開催

「読書は明日では遅い」のスローガンにより、第29回テヘラン国際書籍見本市が開幕しました。

モッラーイー解説員

イランのローハーニー大統領は、今回の書籍見本市の開幕式典で、「書物の編纂に携わる人々は安全と自由を、そして出版社は透明な自由な競争の雰囲気を感じるべきだ」と語りました。イラン文化革命高等評議会の長をつとめるローハーニー大統領はまた、「制裁解除後のムードは、書籍や文化とともに最終目的地に到達する。6カ国との核合意の目的は、経済や政治のみならず、文化が業務の筆頭になることだ」と述べています。

イランのジャンナティー・イスラム文化指導大臣もこの開幕式で、今回の書籍見本市の開催を喜ばしいことだとし、「今回の見本市が、これまでのどの書籍見本市よりも盛大に開催され、後世にまで残る価値あるものとなり、秩序正しく華やかに開催されるとともに、全ての来場者にとって素晴らしいものとなるよう希望する」と語りました。また、外国の出版社の参加を非常に重要であるとし、「標準的で高品につながる」と述べています。ジャンナティー大臣はまた、テヘラン国際書籍見本市の国際的な位置づけは、その国際部門にかかっているとし、「この見本市に国際部門が存在することから、国内の出版社の多くが世界規模での活動の拡大を視野に入れており、世界とのつながりの拡大を追求するようになっている」としました。さらに、今回の見本市の国際部門には16万を越えるタイトルの書籍が出展されていることに触れ、「このうち、4万2000以上のタイトルはアラビア語であり、また11万8000以上は英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語である」と語っています。

今回の見本市には、国内からは1700社、そして外国からは460に上る出版社が参加しています。書籍を生産し、出版する目的を持つ国々を招待するという、テヘラン書籍見本市実行本部のアプローチに注目し、昨年の見本市にはオマーンが、また今年はロシアが特別に参加しています。

読書の文化の普及とより多くの概念の理解、学問に対する理解を深めること、あらゆる社会における進歩に触れることは、その社会の発展の下地となります。このことから、勉学を好み文化を有し、理解力のある社会は、学問や知識から乖離した社会を運営することより遥かに容易だといえるでしょう。