イラン外務次官、「欧州歴訪で違法な制裁の解除を強調」(動画)
イラン外務省のバーゲリーキャニー政務担当次官は欧州歴訪を終え、「違法な制裁の効果的な解除と、米による核合意離脱が繰り返されない保証の重要性が強調された」と述べました。
イルナー通信によりますと、バーゲリーキャニー次官は12日金曜、ツイッターに「仏・独・英・スペインへの訪問では、それぞれの国との二国間課題、あるいは再開を控えたウィーン協議、違法な制裁の効果的な解除、核合意離脱・違反が繰り返されない保証の重要性といった地域、国際的課題について真剣で建設的な対話がなされた」と投稿しました。
バーゲリーキャニー氏は、外交協議のため4日間の日程で欧州を歴訪し、仏・独・英・スペインの各外務省高官と会談しました。
また12日には、核合意合同委員会の議長を務めるエンリケ・モラ欧州対外行動庁事務次長とも会談しました。
両氏は先月27日にベルギー・ブリュッセルで、今月14日にはテヘランで会談しています。また先週には電話会談を行い、核合意復活をめぐるオーストリア・ウィーン協議の再開日程を今月29日とすることで合意しました。
バーゲリーキャニー氏は、この協議の目的を、違法な制裁の解除であるとしています。
アメリカの核合意復帰および核合意復活を目的とした協議は、これまで6回にわたりウィーンにて、この合意の残留6カ国により実施されてきました。
この協議における対立の焦点の1つは、アメリカがトランプ前政権の核合意離脱後に行使した対イラン制裁の大部分の存続を主張していることにあります。
さらに、バイデン現米政権はアメリカの今後の政権が核合意から再離脱しないことは保証できない、と表明しています。
トランプ前米大統領は2018年5月8日、一方的かつ違法に核合意から離脱し、いわゆる「最大限の圧力行使」と称する政策を展開してきました。
イランは責任を受容する国としてこれまでに何度も、「核合意に違反したのがアメリカ側であることから、各種制裁を解除し合意に復帰すべきはアメリカであり、さらにアメリカの責務履行状況は検証確認される必要がある」と表明しています。
もっとも、イラン側はアメリカの核合意復帰に固執しない、あるいは、これを決して急がないと強調しています。
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