イラン外務省報道官、「ウィーン協議で欧米の決断待ち」
ハティーブザーデ・イラン外務省報道官が、「制裁解除を目指してのオーストリア・ウィーン協議では目覚しい進展が見られており、わが国は欧米諸国の決断待ちの状態にある」と語りました。
ハティーブザーデ報道官は21日月曜、定例記者会見で、ウィーンで対イラン制裁解除を目指して行われている協議の継続に関して、「各種制裁は全廃されるべきだ」と述べています。
また、「協議では目覚しい進展が見られているが、幾つかの問題が今なお残っている。それらは最も困難で鍵となる真剣な問題であり、必ず解決されねばならない」としました。
独ミュンヘンでのイラン外相と各国関係者との会談
ハティーブザーデ報道官はまた、ミュンヘン安全保障会議におけるアミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相と各国関係者との会談について、「これらの会談では、対外政策の分野におけるわが国の立場が説明され、30人近くに上る各国当局者や様々な人物が、わが国の外相と会談・協議を行った」と語りました。
イランとサウジの協議
イラン外務省報道官はさらに、イラク首都バグダッドにおける、第5回イラン・サウジアラビア協議の開催に関しての、イラク国家安全保障顧問の表明に関しても、「あらゆる協議の根本原則は、継続的であることおよび、本物の意思である」とし、「この事項がサウジ側で整い、本格的な協議意欲が見られれば、協議は成果を伴うものとなろう」と述べています。
韓国と英の対イラン未払い負債の命運
そして、イラン代表団の韓国訪問および、現地で行われた一連の協議に関して、「わが国の代表団は、ウィーンでのイ・韓外務次官級会談後の韓国側の要請により訪韓した。しかし、韓国側からは未だに現実の行動を伴う措置は見られない」としました。
また、イラン政府に対するイギリスの負債未払い分に関しても、「この問題に関するイギリス側との交渉では目覚しい進展が見られており、わが国は合意が実施に移されるのを待っている」と語っています。
パレスチナに対する豪州の措置への批判
最後に、ハティーブザーデ報道官はパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスをテロ組織に指定するという、オーストラリア政府の行動に関して、「ハマスは、パレスチナ議会に最多数の議席を有しており、パレスチナの統治機構における多数派国民の代表である。オーストラリア政府が過去数十年間の公然とした圧制の中で、アパルトヘイト政権や圧制者らの側につくことを決意するなら、それは政治的なえこひいきによる決断ということになる」と結んでいます。