イラン国連大使、「テロとの戦いを口実にシリアの主権を軽視すべきでない」
(last modified Sat, 26 Feb 2022 11:35:32 GMT )
2月 26, 2022 20:35 Asia/Tokyo
  • イランのタフテラヴァーンチー国連大使
    イランのタフテラヴァーンチー国連大使

イランのタフテラヴァーンチー国連大使が、シリア各地における外国軍の違法駐留はテロリストが同国で活動する上で都合の良い状況を作り出しているとして、「テロとの戦いを、シリアの主権および領土保全を軽視する口実にはできない」と強調しました。

イルナー通信によりますと、タフテラヴァーンチー国連大使は現地時間の25日金曜、シリアでの政治的・人道的動向に関する安保理会合において、シオニスト政権イスラエルによるシリアの主権および領土保全への度重なる侵害について触れ、「最近のシオニスト政権イスラエルによるシリア攻撃では、民間人や非軍事インフラが狙われており、人道関係の国際法への明確な違反となっている」と述べました。

続けて、「我々は安保理に対し、このような侵略的措置や悪意ある活動、他の地域諸国へ力を用いるとする明白な脅迫などの地域の平和・安全に危険を及ぼす行為について、シオニスト政権に責任を取らせるように求める」としました。

また、「医薬品、保健サービス、食糧、飲料水、電気、通信などの人間の一次的権利をシリアの人々から奪っている、力を用いた一方的な措置を終わらせること以上に、重要かつ急ぐべき事柄はない」と説明しました。

そして、アメリカ軍を含む外国軍の違法駐留によってシリアの主権および領土保全が著しく侵害されていることに言及し、「我々は、シリア国民の財産である石油などの天然資源や農作物を外国軍が盗み出していることを非難し、また、そのような侵略的行為と戦っていくシリア政府の合法的権利を、公式に認めなくてはならない」としました。

シリア政府の発表によれば、シリア東部や北東部にいるアメリカおよび同国とつながりを持つテロ勢力は、シリアの石油や穀物の強奪だけが目的であり、この地域から撤退すべきとされています。

シオニスト政権の戦闘機は、レバノンの領空や占領下に置くゴラン高原からシリアに侵入し、同国へ定期的に空爆を行っています。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram    Twitter    urmediem