米シカゴ大が、イランへの碑文返還を準備
(last modified Tue, 15 Mar 2022 09:55:07 GMT )
3月 15, 2022 18:55 Asia/Tokyo
  • 3000年前にさかのぼる彩釉レンガ
    3000年前にさかのぼる彩釉レンガ

スイスからイランへ返還された3000年前にさかのぼる彩釉レンガ51点が公開されたのにあわせ、イラン博物館総局顧問のアディーブザーデ氏は、アメリカのシカゴ大学がイラン碑文の残りの一部を返還する準備を整えていると明らかにしました。

イルナー通信によりますと、イラン国立博物館では、これらのレンガ51点を含む、スイスから返還されたマンナエ王国(紀元前10世紀~紀元前7世紀)時代の彩釉レンガの展示が行わています。

アディーブザーデ氏はこの展覧会のオープニングセレモニーで、アメリカ、ハンガリー、フランス、イギリス、ノルウェーの各国で確認されている約100点のイラン文化財をめぐる13件の返還案件について、手続きを行っていることを明らかにしました。

そして、「これらの件に関して法的措置が取られており、近く返還される予定だ」としました。

シカゴ大学も、ペルセポリスにあった碑文の返還の準備を整えているということです。

同氏はまた、「無断でイラン国外に持ち出された3000点の文化財が、2005年以降にイランへ返還され一般公開されている」と説明しました。

在イラン・スイス大使館のKim Sitzler公使もこの式典で、1970年にユネスコ・国連教育科学文化機関の総会で採択された文化財不法輸出入等禁止条約について言及し、「イランもこの条約に署名しており、文化遺産の保存や文化財の不法輸出入への対峙は、イランとスイス両国の共通目標である」と述べました。

 


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