イラン観光相、「観光客の感想は恐怖症を煽る宣伝とは真逆」
イランのザルガーミー文化遺産・伝統工芸・観光大臣が、「一般外交分野において、観光外交は特別な位置づけを有している。それは、観光は世界の全ての人々に関係するからだ」と語りました。
ザルガーミー大臣は、イラン北西部・東アーザルバーイジャーン州の中心都市タブリーズにおいて国際通信イランプレスの取材に対し、「観光外交は、わが国の観光面での可能性を紹介する上で、重要な役割を担っている」とし、「敵のイラン恐怖症を煽る宣伝に反して、既に実施された世論調査などに基づき、世界の人々の多くはイラン旅行や観光名所の訪問に興味を持っている」と述べています。
また、「イランの観光拠点への訪問や、外国人観光客の感想などから、彼らは自分がイランで見たものが、それまで見聞きしていた反イラン的な要素とは大きく異なっていることを認めている」としました。
さらに、「政府の優先事項は、特に隣国をはじめとした近隣諸国との観光発展の障壁の解消である」とし、「タジキスタンとの“安価での観光業の展開”というイランのイニシアチブは、ラフモン・タジキスタン大統領の最近のテヘラン訪問において、同大統領に非常に歓迎された」と語っています。
そして、「わが国とタジキスタンの相対的なメリットは、ペルシャ語という言語面での共通性である。この共通の言語は、両国の観光業の発展に重要な役割を担っており、陸路での往来の問題の解消により、イラン国民は自家用車でタジキスタンに旅行できるようになる」と述べました。
最後に、海上観光の発展の重要性も強調し、「今年末に開催が予定されているサッカーW杯カタール大会に関しても、独自の計画が練られており、その最も重要なものはカタールからイラン領の島々への観光客の移送である」としています。