ロシアが三菱商事の出資も承認、サハリン2めぐり
9月 01, 2022 14:36 Asia/Tokyo
ロシア政府が、「サハリン2」に対する三菱商事の出資を承認しました。
日本の報道各社が1日木曜、報じたところによりますと、ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」をめぐり、ロシア政府は、三井物産に続き三菱商事についても新たな運営会社に出資することを承認しました。
ロシア政府によりますと、ロシアが設立した「サハリン2」の新たな運営会社「サハリンスカヤ・エネルギヤ」への出資は、三井物産が12.5%、三菱商事が10%となり、これまでの出資比率と変わりません。
この問題について、松野博一官房長官は1日午前の会見で、「日本のエネルギー安定供給の観点から非常に意義があることだ」とし、「引き続き状況を注視し、官民一体となってLNG液化天然ガスの安定供給に万全を期していく」と述べました。
新会社への出資が認められたことで、サハリン2における日本の権益が維持される見通しが強まった形ですが、従来の権利がどこまで守られるのかなど正式な契約にはさらに時間がかかる見通しで、先行きには依然、不透明さも残っています。