サッカー日本代表W杯に残した軌跡、世界から称賛の声(動画)
サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝トーナメント1回戦で、「サムライブルー」こと日本代表は惜しくも敗退しましたが、チームが残した軌跡には世界中のサッカーファンから称賛の声が集まっています。
CNNによりますと、これまでW杯で多くの場合歴代優勝チームだけでなく、決勝進出チームも欧州勢と南米勢が独占してきた中、日本は1次リーグ初戦でドイツに逆転勝ちし、今大会で欧州、南米以外のチームが見せる力の強さを確信させました。
さらに、日本選手たちはドイツ戦の後、ロッカールームを完璧に清掃し、テーブルにはアラビア語と日本語で書かれたメッセージも残されており、こうした行為は世界から賞賛されています。
これについてFIFA国際サッカー連盟はツイッターに、日本代表チームが去った後のロッカールームにはちり一つなかったと投稿し、室内の写真を公開しました。
今大会では、日本チームを象徴するサムライブルーのメンバーがドラマと議論を呼び、礼儀正しさで注目されるなか、日本のサポーターも大会の雰囲気を盛り上げる役割を果たしました。ロッカールームをきれいに掃除した選手たちと同じように、サポーターたちも試合後、一斉にスタンドのごみを拾っていた光景は、全世界の人々に「礼節の国ニッポン」、「競技だけでなく、マナーも一流に」の精神を見事に具現したと思われます。
今大会で日本は第2戦ではコスタリカに惜敗したものの、優勝候補スペインとのリーグ最終戦で再び2対1の逆転勝利。グループリーグ1位通過という、だれも予想していなかった結果を出しました。
一方で、分析データによりますと、意外なことに日本のボール支配率はドイツ戦で26%、スペイン戦ではわずか17%だったということです。
スペイン戦での決勝点は激しい議論を呼びましたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定でボールの一部がライン上にあったと認められました。
決勝トーナメント第1戦で日本と対戦した、クロアチア代表のロブロ・マイエル選手も日本戦を前に今大会でのサムライブルーの戦いぶりを振り返り、「名前で戦うのではなく、ハートと勇気が大事だということを示した」と称賛しています。
日本代表の森保一監督はクロアチア戦の後、優勝経験国のドイツとスペインに勝ったという成果を強調するとともに、「自信を持ち、さらに追いつきでなく追い越せを考えていけば、必ず未来は変わると思います」とコメントしました。