タクシー会社に侵入し73歳男性にけがさせた疑い 米兵逮捕
沖縄県金武町で、米海兵隊の兵士がタクシー会社侵入と、73歳男性への傷害の容疑で、また北谷町では別の米兵が道交法違反により逮捕されました。
NHKによりますと、日本時間の15日木曜未明、アメリカ海兵隊の兵士が金武町のタクシー会社の事務所に無断で侵入し、中にいた73歳の男性を羽交い締めにしてけがをさせたとして逮捕されました。
逮捕されたのは現場近くにあるアメリカ海兵隊キャンプハンセンに所属する上等兵、ジージャス・べレスカルドナ容疑者(20)です。
警察によりますと、同上等兵は15日午前2時40分ごろ、金武町のタクシー会社の事務所に無断で侵入し、中にいた73歳の男性を羽交い締めにするなどして唇を切るけがをさせたとして、建造物侵入と傷害の疑いが持たれています。
また警察の話では、男性は羽交い締めにされてもみ合いになったということで、近くにいた同僚が警察に通報しました。
警察官が到着した際は上等兵は土下座をして「ソーリー、ソーリー」と話し、謝るしぐさをしていたということです。
逮捕後に警察が調べたところ、上等兵からはアルコールが検出されましたが、調べに対し「覚えていない」と容疑を否認しています。
タクシー会社によりますと、男性は配車の業務を行っていたということです。
なお、タクシー会社の近くに設置された防犯カメラには、午前2時50分ごろ、赤色灯を点灯させたパトカーが現場に駆けつける様子が捉えられていました。
また、午前3時20分ごろには警察官に囲まれた上等兵とみられる人物がパトカーに乗せられる様子も撮影されています。
さらに15日未明には、北谷町で普天間基地に所属するアメリカ海兵隊の3等軍曹が酒を飲んだ状態で車を運転したとして逮捕されました。
逮捕されたのは普天間基地に所属するアメリカ海兵隊の3等軍曹、スティーブン・レイモンド容疑者(25)です。
警察によりますと15日午前1時10分ごろ、北谷町美浜の町道で酒を飲んだ状態で車を運転したとして酒気帯び運転の疑いが持たれています。
パトカーで警戒していた警察官がスピードが出ていた車を止めさせ、運転していた3等軍曹から酒の臭いがしたため検査したところ、基準値のおよそ5倍のアルコールが検出されたためその場で逮捕しました。
警察によりますと、3等軍曹は調べに対して、逮捕したときには「酒は飲んでいるが、通常と変わらないので飲酒運転にならないと思った」と容疑を否認していましたが、その後の調べで「間違いありません」と容疑を認めているということです。これらの2つの事件について、現在警察が詳しいいきさつを調べています。