インド空軍戦闘機、茨城で空自と初の共同訓練へ
インド空軍機が、茨城県で日本の航空自衛隊と初の共同訓練に臨みます。
インド空軍の戦闘機「SU30」が今月10日、航空自衛隊との共同訓練のため、茨城県小美玉市の空自百里基地に到着し、歓迎セレモニーが行われました。
この日は4機のSU30などが百里基地に到着し、出迎えた百里基地司令の石村尚久空将補は「日印の初の共同訓練は歴史的にも意義深い」と強調しました。
また、インド空軍のカピール大佐は「防衛協力や戦略的関係を深める新たなステップだ」とコメントしています。
これらの空軍機は16日月曜から今月26日まで、同基地周辺で空自のF15やF2戦闘機と迎撃戦闘訓練などを行う予定です。
今回の共同訓練について日本の防衛省は、「今回の共同軍事演習の主な理由は、インド太平洋地域で増大する中国の軍事力に対する防衛協力を強化することである。今回はさらに、空自のF-2 戦闘機4機とF-15戦闘機 4 機が参加する」と表明しています。
共同訓練の実施は日印両国間で2019年に合意しましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていました。
日印は海洋進出の動きを強める中国を念頭に、米豪を加えた4カ国の枠組み「クアッド」で、安全保障分野などでの連携を深めています。
海外の戦闘機が日本に飛来するのは、米国とオーストラリア、英国、ドイツに続き5カ国目のことです。
一方で、中国と北朝鮮は常に、「アメリカと、これに同盟する日本を含む地域の国の挑発的な行動を、地域の不安定化、軍国主義の助長、軍拡競争の元凶となっている」と表明しています。
しかし、こうした警告にもかかわらず、アメリカとその地域同盟国は軍事演習などの行動を続けています。