日本でコロナ第8波、インフル同時流行で医療逼迫
(last modified Tue, 17 Jan 2023 07:50:33 GMT )
1月 17, 2023 16:50 Asia/Tokyo

新型コロナウイルス感染の第8波が日本全国で拡大し、医療現場からは病床の逼迫(ひっぱく)を訴える声が上がっています。

日本の報道各社によりますと、同国では人の往来が増えた年末年始を経て感染が広がったとみられ、今月に入って1日当たりの新規感染者数が「第7波」を超える県が相次いでいます。

現在の医療逼迫を如実に物語る実例として、福岡大学病院の石倉宏恭・救命救急センター長は、「すでに確保病床数を超えている。病床は増やしたが、マンパワーには限界がある」とコメントしました。

またコロナ病床では慌ただしく動く看護師の女性はN95マスクを長時間着けるため鼻を保護するテープが欠かせなくなったといい、「もうクタクタです」と疲れた表情を見せました。

日本では特に、懸念されていた季節性インフルエンザとの同時流行も年が明けて現実となっています。

定点医療機関当たりの患者報告数は、九州・沖縄・山口の9県全てで流行開始の目安の「1」を超え、沖縄、宮崎、佐賀の3県では注意報レベルの基準「10」も超えました。

さらに、日本では新学期が始まったばかりの学校で学級閉鎖が相次いでいるほか、 医療の逼迫により、救急車の到着後も搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」も増加しています。

総務省消防庁によると、今月8日までの1週間に全国の主な52消防で7558件に上り、過去最多を更新しました。

このように、コロナ第8波への対応の中で日本の「マンパワーは限界」という事態にあります。

こうした事態を受け、福岡市医師会の平田泰彦会長は「医療体制を守るためにも改めて感染対策を徹底してほしい」と呼びかけています。

 


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