沖縄・玉城知事、台湾政権交代にらみ独自外交始動へ
1月 25, 2023 20:30 Asia/Tokyo
沖縄県の玉城デニー知事は、台湾海峡をめぐる緊張緩和のため、新年度から独自の自治体外交をスタートさせる意向です。
琉球新報によりますと、玉城知事は新年度から知事公室内に「地域外交室」を設置し、地域情勢に関する情報を集約して県外交の司令塔とする方針です。
また、知事自身による外遊も計画されており、特に台湾については来年の総統選で中国に融和的な国民党が勝利する可能性を見込んで、国民党幹部との会談も検討しているということです。
台湾では昨年11月の統一地方選で国民党が勝利し、現総統の蔡英文氏が与党・民進党主席の職を辞任しました。(総統職には留任)
こうしたことから、玉城知事周辺は台湾の政権交代により中国との緊張緩和が見込めると踏んでいるようです。
こうした中、台湾総統府は23日、蔡総統がローマ教皇に宛てた書簡で、中国との戦争は選択肢にないとの考えを伝えたと発表しました。
それによると、蔡総統は書簡の中で、「台湾海峡の平和と安定は、台湾と中国の関係発展の基盤であり、武力衝突は絶対に容認されない」と説明したということです。