岸田首相が月内に訪印へ、ロシアめぐる印の対応に注目

岸田文雄首相が今月中にインドを訪問し、同国のモディ首相と会談する方向で調整に入りました。

日本の報道各社が、関係者の話として3日金曜、明らかにしたところによりますと、今回の訪問は19〜21日を軸としているということです。日本はG7・先進7カ国の今期議長国として、ウクライナでの特殊軍事作戦を続けるロシアに対抗するため、主要20カ国・地域（G20）議長国のインドとの連携を強化したい考えです。

日印首脳会談は今月２０日を予定しており、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた日印の連携のほか、南半球の発展途上国や新興国を中心とする「グローバル・サウス」との協力についても議論する見通しです。

日本政府は、ウクライナ危機をめぐり欧米諸国に追従してロシアに制裁を科し、第三国による軍事支援の阻止に注力しています。

一方、インドはロシアと伝統的な友好関係を維持しており、対ロ制裁には参加せず、去る2月の国連総会でもロシア軍の即時撤退を要求する決議に棄権しています。

このように、ウクライナ危機をめぐる日本とインドの間には温度差があり、岸田首相の今回の訪印でモディ首相がどのような対応を示すかが注目されます。

なお、岸田首相は今回の会談で、今年5月のG7首脳会議にモディ氏を招待する意向を伝える見通しです。

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