中国メディア、「NATOの駐日事務所開設はアジアを不安定化」
(last modified Tue, 09 May 2023 09:57:19 GMT )
May 09, 2023 18:57 Asia/Tokyo
  • 岸田首相とNATO・北大西洋条約機構のストルテンベルク事務総長
    岸田首相とNATO・北大西洋条約機構のストルテンベルク事務総長

中国新「環球時報」が分析記事において、NATO北大西洋条約機構が日本に開設する予定のアジア初の事務所はアジアに突き刺さる毒々しい棘となり、この地域を分断して脅威をもたらす可能性があるとしました。

環球時報は、「日本におけるNATO連絡事務所はもはや象徴的なものではなく、中国の周りに安全保障システムを構築するための重大なステップだ」と強調し、NATO圏の形成は政治的な基準に基づくものであり、NATO非加盟国にとってはこのゾーンの拡大が脅威となる可能性があるとしました。

また、アナリストの言葉を引用して、「NATOがヨーロッパに出現したのは、帝国と覇権の間で影響圏をめぐって長年にわたる闘争があったからだ。そうした闘争により、ヨーロッパは世界的な戦争災害の発祥の地となった。このモデルがアジアに導入されれば、宗教、社会・歴史的伝統、政治体制が異なるこの地域の国々が共通の安全保障秩序を見出そうとする努力が損なわれることになる」と強調しました。

日本経済新聞は先日、NATOがインド太平洋地域での存在・駐留を強化する路線を継続する中で、アジア初となる連絡事務所を2024年中に東京に開設する計画を立てている、と報じていました。

 


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